1歳~2歳の子を育てているママたちの中には、
「ダメと言ってもやめてくれない…」「ついダメばかり言ってしまう…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
「ダメ!」の一言で我が子がその行動をやめてくれたら本当に助かりますよね。
かくいう息子も1歳7ヶ月。「やめてくれ~~」と制止したい行動のオンパレード!
- ストローマグで水を飲んでは吐き出す
- お風呂のお湯を飲む、蛇口をなめる
- 本棚を荒らす
- 食べ物をポイポイと机から落とす
- 畳んだばかりの洗濯物をひっくり返す、そして投げる!
- コンセントカバーを外そうとする
…まだまだあるけど、とりあえずこれくらいで。
できることなら全部「ダメ」と言いたい!
でも私がダメと言っているのは、最後の一つ「コンセントカバーを外そうとする」のみです。
このページを見てくださった方は、”どうしたらダメと言ったらやめてくれるのか”と悩んでいることと思います。
そんな方たちからすると「そんな答え求めてないー!」と思われてしまいそうですが、一番の解決法はなるべくダメと言わないことです。
なぜダメと言ってはいけないのか?ダメと言わずにどうしたらいいのか?説明していきます。
ダメと言ってはいけない理由
私がそう考える理由は3つあります。
なぜダメなのかわからないから効き目が薄い
3歳くらいまでは論理的な思考がまだ難しい傾向にあります。
つまり、“なぜダメなのか”を理解することができないのですね。
理由がわからないことを「ダメ」と言われても、素直に従うことは難しい傾向にあります。
自分の場合で考えてみましょう。
たとえば、“今日は天気がいいから外に遊びに行こう♪”と思っていた時に、家族から「ダメ!」と言われる。理由を訊いてもよくわからない。そこで、“仕方がないから遊びに行くのはやめにしよう”と素直に思えるか?
私は無理です!!!コッソリ外に出たくなります。だって外の方が魅力的なのに、理由もわからず我慢しろと言われても無理ムリ!!!
子どもも同じで、理由もわからずダメと言われても効き目が薄いのです。
だってその先にはとっても魅力的なことが待っているのだから…。
挑戦しようという意欲を削いでしまう
子どもは興味のかたまりです。
さまざまなものに関心を持ち、“これをしたらどうなるだろう”と考えながら行動しています。いわば実験しているのですね。
1~2歳はやりたいことへの意欲を育てる絶好のチャンスです。
子どもが興味を持ったことはなるべくやらせてあげることで、意欲はどんどん育っていきます。
でも、そこで「ダメ」と言われることが多いと、何かに興味を持っても“またどうせダメと言われるだろうし”と、挑戦することをやめてしまう子に育ってしまう可能性があります。
また自分の場合で考えてみましょう。
新入社員として意気揚々と入った会社で、「それはダメ」「それはやめて」とばかり言われたら…。自分はここでは何もしない方がいいのかな、言われたことだけを素直にやっていれば怒られることもないし、、と思ってしまいませんか?
もちろん性格もあるので絶対にそうなるとは言えませんが、何にでもやる気のある子に育てるためには、なるべく色々なことに挑戦させてあげる方がベターでしょう。
本当に危険なときがわからなくなる
ダメと言われることが多いと、ダメに慣れてしまうことがあります。右から左へと聞き流してしまう感じですね。
そうすると、こちらが本当に危ないからダメと言ったときに通じない…!なんてことが出てくる可能性があります。
できることなら、極力「ダメ」は肝心なここぞというときに取っておくと安心です。
なるべくダメと言わないために
ダメをなるべく使わない方がいいとはわかっても、ではどうしたらいいのか?順を追って考えてみましょう。
ダメと言わなくてはならない状況をできる限り減らす!
これは実践されている方がとても多いと思います。
柵を使ってキッチンに入れないようにしたり、危ない物は隠したり…ですね。
禁止せざるをえないことを最初からなくしてしまえば、ダメと言わずにすむというわけです。
ちなみに我が家では、キッチンへの入り口とテレビ周りを柵でガードしています。今のところ突破されたことはありません。
柵は突っ張り棒タイプとコの字型タイプを使っています。どちらも扉がないものです。
扉があると親が出入りする時に便利ですが、親が開けるのを見て割と早期にマネして開けるようになる…という話をよく聞くので、個人的には扉がないタイプをおすすめします。
ダメと言わなくてはならない状況を自分の中で線引きする
ダメとたくさん言ってしまう原因の一つに、どこまでだったら許せるかを自分の中で線引きしていないからというのがあると思います。
そこで、ダメと言わなくてはならないことと言わなくてもいいことのボーダーラインを明確にしてみよう!ということですね。
これは個々人で違うと思います。
改めて、自分はどういうことをされたら許せないのかを考えてみましょう。
…どうですか?
絶対に許せない!と思うことは案外少なかったという人も多いのではないでしょうか。
日々育児に追われているとイライラして、余裕のある時なら対応できることも「ダメ!」とつい言ってしまいがちになります。
そんな時に“この状況でしかダメと言わないようにしよう”と意識できていると、ついダメと言ってしまう頻度を減らすことができます。
ちなみに私は、命(あるいは大ケガ)の危険、他害の可能性以外はダメと言わないことに決めています。
他害の可能性とは、相手を叩く、硬いものを投げるなどが当てはまります。
そうすると、記事の最初に挙げた“制止したい行動”の中でダメと言わなくてはならないことは“コンセントカバーを外そうとする”のみになるのですね。
線引きしたこと以外は「まぁいっか」と思うようにすると、案外楽ですよ!
ただし。私は命の危険と他害の可能性にしぼりましたが、どうしても許せないことが他にも色々ある…という人はもちろん加えてOKです。それを無理に許しているとストレスが溜まります。
親が笑顔でいられることが大事です!
ダメと言うときは理由を添えて簡潔に
さて、それではダメと言わなくてはならない状況がやってきたとします。
その時に心がけることは、低い声で理由を添えて簡潔にです。
「危ないからダメ」「痛いからダメ」などですね。
たとえ理由がわからなくとも、言われたことは頭には残ります。後々の理解につながるので、簡潔に理由も伝えるようにしましょう。
また、叱るときは一貫性を持つようにしましょう。
ダメと言ったり言わなかったりすると、逆にその行動を強化することにつながります。
夫婦間、家族間でもダメと言う状況を合わせておいた方が良いと思われます。
なるべくやめてほしい行動は、「ダメ」ではなく違う言葉で伝えるようにする
絶対にすぐさまやめてほしい行動ではないけど、できればやめてほしい…という行動もありますよね。
そのような行動には、ダメ(否定形)ではなく違う言葉(肯定形)で伝えるようにしてみましょう。
「ダメ」という言葉は便利ですが、子どもからすると、じゃあどうすればいいのかがわからないのですね。
・机に乗っちゃダメ⇒机から降りようね
・走っちゃダメ⇒歩こうね
・食べ物は落としちゃダメ⇒いらないならママにちょうだい
のように言い換えてあげると、子どもからするとどうすればいいのかがわかり、言われた行動をしやすくなります。
それでもやめない時は、子どもの様子を観察してみてください。いつまで続けるのかな~って。
絶対に飽きる時がくるので、やめたらすかさず褒めちぎってください(ex.「机から降りてエライね!」)!!
子どもは叱られるより褒められる方がもちろん嬉しいので、褒められた行動の方を次第によくするようになっていきます。